コミュニケーションの極北・彼方から考えてみる

金曜日, 12月 23rd, 2011. Filed under: Inspiration



今日はゆるくゆるく脱線をば少々と。

この間しばらく休暇を取り、英語圏でない海外の田舎を旅しながら滞在していました。
そこで、まあ月並みな話なのですが、たった言葉が通じないだけで、
どれだけ人と人とのコミュニケーションが難しくなるか、という事を改めて体感していたわけです。

ここで「言語に拠らないコミュニケーション」についてを、ぼおお〜とその時考えていたのですが、
とは言え
・ジェスチャー
・顔の表情、特に目の表情
・しぐさ、口調

これらだけでも最低限の事は伝わるし、感じ取ることがお互い出来たりします。
少なくとも人の生存にとってまず重要となる
「この人は仲間な感じ(受け入れてくれる感じ)か、敵な感じ(拒否な感じ)か」は
けっこうこれらで分かったりしますよね。


で、そうなると、
「じゃあ自分がコミュニケーションを取る相手として、最も難しい相手って誰なんだろう?」
という間違った方向へ(ここがまあ田舎でしたので、時間だけは妙にある、というやつで)
考えてみたところ、

「やっぱり宇宙人だよな」

という結論に至りましたw
なんだか小学生のような話です。

それはそうですね。
しかも居るか、居ないかすら分からない相手。
言語という概念すらあるかも分からない相手なわけですから。


が、人類は宇宙人に対し、「地球外知的生命体探査」という形でコミュニケーションを取ろうとしています。

特にこの画像はだれしも見た事があるでしょう。

1972年と1973年に打ち上げられた宇宙探査機パイオニア10号・11号に取り付けられた銘板、
言わば「異星人御中 地球&人類のご案内プレゼンボード」です。



宇宙人へのプレゼン、これは難しいお題です。
が、何を、どのように伝えるべきか、逆に面白いテーマでもあります。

ここでは、

・中性水素の超微細遷移(左上)
 宇宙に最も多く存在する水素原子の超微細遷移の概念図が描くことで、
 「僕たちも結構分かってるよ」をアピール?

・男女の姿(右)
 「これがぼくたち」の自己紹介。
  女性の身長を表すために、2本の水平線の間に二進法の 8 が記すことで
  水素の21 cm線の波長を単位として「女性の身長は 8 × 21 cm = 168 cm だよ」という
  ことをアピール?

・探査機の外形(人類の背後)
 この絵は人類と同じ縮尺で描かれているので、探査機の実物のサイズを元にして、
 人類の大きさも推定できるようになっています。サイズ概念のアピール?

・銀河系中心と太陽の位置(左)
 この放射状の絵は15本の直線からなっていますが、14本には長い二進法の数字が書かれています。
 この値からは、この探査機が打ち上げられた時代、そして太陽の位置を求めることができ、
 「ぼくらの時代と、銀河系の中心それから太陽の位置はここだよ」をアピール?

・太陽系(下)
 太陽系の概念図と探査機の絵(かわいい)も描かれており、木星を通過して
 地球から太陽系を脱出する軌道が示されています。
 つまり「ここがぼくらのいる場所だよ」のアピール?

この方法自体はあまりに稚拙すぎる、とその後多くの批判があった模様ですが、
こういった彼方へのコミュニケーションの原初的な姿というのは、
なんと言いますか、凄く夢に溢れていて、そこに込められたパワーを感じます。


その後は電波で交信を図ったり、宇宙人とのコミュニケーションのために作られた
人工言語「LINCOS」なるものまで開発されたり、とまた興味は尽きないわけですが、
「人類PR」というコミュニケーションの極北から考えてみるというのも、些細な事から離れ、
「人にとっての共通項を探す」「人類という属性として自分を捉えたときに得られる、人へ寄せる感情への確認」
などの意味で、時に(暇であれば)面白いな、とも思います。




Add your comment