「使い続けてくれる人」こそ最良の顧客と考える (Honda “Million Mile Joe”)

「エンゲージメント」という言葉が、ある意味「便利な用語」として使われる事が多くなった今、
この姿勢こそ注目すべきと感じる、ホンダの素晴らしい着目と試みを。
1996年に、1990年型のホンダ「アコード」を購入した、米メイン州在住のジョー・ロシセロ氏。
彼は15年間、それを愛用し続け、ついに累計の走行距離が100万マイル(約160万キロ)となりました。
昨年、100万マイルに達する前にその事実を知ったホンダは、「Million Mile Joe」という名のFacebookページを立ち上げ、全面的に彼をフューチャー。
元機械工であるロシセロ氏による、メンテナンスのノウハウを解説した動画を公開しながら、彼を応援するバックアップを始めます。
そして、100万マイルが達成されるその日。
ホンダは「あるサプライズ」を彼に用意しました。
その当日の光景がこちらの映像です。
ロシセロ氏の地元の人たちとホンダとで協力し合いながら、温かな気持ちになれるハンドメイドなパレードを実施。
そして、さらに2012年型ホンダ・アコードを新たに贈られる、サプライズまで実施しました。
ホンダにとって、3.11によって生産に影響を受けたこの時期に、ロシセロ氏の「総走行距離」という事実は、どのようなマーケティング・メッセージよりも、ホンダ車の「信頼性」を示す重要事実となる事だと思われます。
そしてさらに、これほどまで愛用し続けてくれる顧客の存在を見逃さず、関係を深めていくこと。
新たな顧客の獲得、または高額な商品を購入してくれる顧客の獲得、に目が向きがちな企業活動において、
「愛用」という長期的な関係づくりこそ、企業と顧客との関係において、さらには人とモノとの関係においても、
今後においては、最も重要な活動となろうと感じます。
ホンダの、顧客を、足元を、着実に見て、大切に扱う。
このような取り組みこそ、見逃してはならない事だと思います。
素晴らしい関係づくりと、リアリティ溢れるアピールです。

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