シニフィアンとシニフィエの従属関係を拡張する (Ji Lee “World as Image”)

煙草がここにあります。
私たちは「煙草」と呼びますが、英語圏の方なら「cigaret」と呼ぶでしょう。
が、当然ながらモノとして変わる訳ではもちろんありません。
ただ、私たち日本人が使う漢字には、それ単体で意味しているものが内包されていますね。
「日」「木」「山」「人」「鳥」、、、。
例えば、そういった象形文字としての漢字の成り立ちによる性質です。
そして先ほどの「煙草」を例にまた挙げれば、この「単語」は、漢字を組み合わせることで「煙を出す草」という意味も与えています。
冒頭から何を言ってるの?という話ですが、
シニフィアン(記号表現)とシニフィエ(記号内容)のような従属関係でなく、
言葉そのものが持っているイメージへの表現について、面白い!と思う映像作品があったから、というのがその理由です。
Ji Lee氏による書籍「World as Image」のPVが、それです。
英単語の一部を変形させるアニメーションによって、英単語に「記号」を与えている作品です。
象形文字を成り立ちとして持つ漢字とは異なり、
その意味と成り立ちとの一致性が薄いと思われる英単語で、
どのように記号として与えることができるのか?への軽やかな回答が提示されていると思います。
鮮やかで確信的な映像アイデアです。

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