「仲間内の遊び」という方向性 (American Cancer Society “I Bet You Can Quit”)

水曜日, 8月 31st, 2011. Filed under: Advertising Design Interactive Social Network



「禁煙を促進する」というテーマに対し、その手段としてアプリを使うとしたら、さてどんな企みをしましょう?

テーマそのものは、現代において国を問わず、年齢・性別と問わず一般的な、しかも重要なものだと思います。

そして、さまざまな試みが過去から現在において、なされてきています。
でもアプリとしては、まだこれといったアイデアはなかなか少ない。

そんな状況下でないかと思いますが、今日紹介するのはその中でブレイクスルーになりそうな、ユニークな切り口を持ったアプリアイデアです。

一言でそれを表すと
「そいつが2ヶ月間で禁煙できるかどうか?を仲間内で賭けできるアプリ」
というアイデアです。

I Bet You Can Quit (American Cancer Society) from Nick Partyka on Vimeo.


禁煙を始めようとした仲間の一人がアプリをスタートさせると、
Facebookのウォールへその開始のメッセージが掲載され、仲間内へ告知されます。


そして、それを知った彼の仲間は、禁煙できるかどうかをアプリ経由で20ドルを賭ける事ができ、
見事禁煙に成功すれば、みんなでその金額をシェアすることができる。
もし失敗したら、その掛け金がもらえる、ではなくアメリカ癌学会へそのまま寄付される、という仕組みです。


Facebook との連携によって、途中経過がポストされる仕組みが用意されており、
さらに、これは半分しゃれと思いますが、禁煙期間中にバーの近辺へ近づくと、
仲間たちへバッジが送信され、
「やつの禁煙状態が今危険だ!ちょっとメッセージを送ろう!」とその場でメールするか電話するかが
できる機能まで付与されています。


というアイデアなのですが、「仲間内での賭け遊び」という方向へ目線が移されている点。
そのリアリティある着眼点が面白いと思います。

実際、仲間へ公言する、という方法は禁煙の常套手段でしょうし、賭けだって時にするでしょうし。
何より「仲間の目が光ってる」という状態を仕組みとして作ることは、本気で禁煙したい人に対してはとても有効な手段と思います。


「仲間内の賭けというリアルな行為」をそのままアプリで代行させようという視点
「監視役を作る仕組みを作る」という視点
「それを賭け=遊びにして楽しいものにしてしまう」視点

アプリを使って人の行動を継続させるうえでの、ヒントがこのアイデアには含まれていると思います。



One Response

Add your comment