3つの課題を解決する物語づくり (Concert Milk)

月曜日, 7月 18th, 2011. Filed under: Advertising Design Inspiration



・クラシック音楽へもっと興味を持ってもらいたい
・そして多くの人にコンサートへ来てもらいたい

その2つの課題に解決するために採られた、見事な着眼点と物語の力を。



映像を観ての通り、「多くの人が毎日触れるモノ=牛乳」という接点への注目から、
毎日飲む牛乳を通して、クラシック音楽への興味を喚起する、というアイデアです。
が、ここでは、この2つの課題と牛乳とをどう結んだのか?という「つなぐ発想」がとかく素晴らしいと思います。

自分たちが出来る事=クラシック音楽を演奏する事。
ならば、牛たちに聴かせれば良いのではないか?
それによって、おいしい牛乳だってきっと出来る。協力してくれる牛乳メーカーだって喜んでもらえるだろう。
パブリシティにも大いに期待できそうだ。

状況によっては、ここまでで終わったアイデアだったかもしれません。
クラシック音楽と牛乳というメディアとの組み合わせ自体、既にユニークなものですから。

が、さらにこのアイデアを発展させ、
どんな曲を牛小屋で聴かせたのか?をより具体として示すため、
「曲名」と「作曲家」を掲載した、商品パッケージ自体を開発し、
クラシック音楽へもっと興味を持ってもらうために、
パブリシティという「情報」だけでなく、人が手に取る「モノ」として流通させた点、
ここにこのキャンペーンの素晴らしさがあると思います。

「みんなが毎日手に取り、飲む牛乳へ、物語を与えた点」といっても良いでしょう。



結果として、
・クラシック音楽へもっと興味を持ってもらいたい
・そして多くの人にコンサートへ来てもらいたい
・牛乳自体もさらに売れて欲しい
と、3つの課題を解決するアイデアになっています。

受け手的に言えば、
・なんだろう?と思ってしまう、奥にある物語への興味づくり。
・つい欲しくなるを刺激する、良い音楽を聴いてるからきっとおいしい?を期待するうんちく背景。
・さらにはローカルであるがゆえの、収集への刺激感。
のようなものでしょうか。

モノやコトへ物語を与える事で、それ単体の価値からどれだけ高く飛ぶことができるか?を
示す、最良の事例だと思います。

カンヌライオンズ2011で、チタニウム部門とデザイン部門のシルバーを受賞したキャンペーンです。

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