職人技との掛け算 (The KO Hip-Hop Cello-Beatbox Experience)

古典の要素と、現代の要素とを掛け合わせる。
チェリスト Kevin Olusola による、ある意味最も正統的で分かりやすい、掛け算のお手本と言ってよい作品です。
The KO Hip-Hop Cello-Beatbox Experience: Julie-O
チェロ演奏に、ヒューマン・ビートボックスを掛け合わせる。
真逆の掛け算が引き起こす新鮮さ。
と、とかく分かりやすいのですが、ここではもう一つ面白さを生み出している、「中途半端でない、プロの技」。ここに少々注目してみたいと思います。
熟練したプロの技にある、「ぼおーと見続けさせる力」とでも言いましょうか。
例えば、このインドの感動的なほどの梱包職人の技。
Rajnikanth at chennai silks sarees
もうこれだけでエンターテイメントとなっていますよね。
職人技にある、ぐいーと受け手の意識を集中させてしまうエンターテイメントとしての底力。
そこに面白さのヒントが多く眠っていることがよく分かります。
これにポピュラリティを持つ要素を加えることで、より人に受け入れられる作品へと転化していくのでしょう。
例えば、廣村正彰氏の「ジュングリン-意識が動く映像」のこの作品などは、まさに職人芸に着目した作品だと思います。
日常に潜む職人芸の再発見というテーマには、多くのヒントが詰まっていそうです。

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