時をかける風景画 (Concentrated Geographies)
日曜日, 5月 22nd, 2011. Filed under: Art Inspiration

当たり前なことではありますが、映像と静止画との違いは、そこに時間軸を有しているか否か、という前提があります。
ただ、「時間軸が与えられた静止画」のような着眼点もあって、例えばこういった作品があります。

これは、以前エントリーしたものではありますが、観光名所を撮影された画像をウェブ上で何百枚と収集し、重ねていく事で、時間と人の「量」を一枚の絵として表された「Photo Opportunities」という作品です。
が、今回紹介するのは「時間軸が与えられた静止画。のような映像作品」という、これまで観た事のない映像感覚を投げかける「Concentrated Geographies」と題された展示作品です。
“Downsview Station, from the series Pulse Crowds” Tori Foster
Downsview Station, from the series Pulse Crowds. Tori Foster, 2011. from Tori Foster on Vimeo.
“The Impossibility of Understanding in the Path of a Torontonian” Tori Foster
The Impossibility of Understanding in the Path of a Torontonian. Tori Foster, 2009. from Tori Foster on Vimeo.
なんと言うべきか、静止画がそのまま動いていく事が「映像」であるならば、
静止画の中へ入り込み、その中で時間軸が流れているかのような、
「鏡の中に入る体験」「絵画の中に入る体験」そういった幻想感覚を与える意図を感じます。
また、リアルな時間軸である事も、この効果をさらに強めていますね。
風景画でも風景映像でもどちらでもない鮮やかさ。
とても美しいと思います。

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