情報の力関係と、実証が持つ納得力 (毎月新聞)
月曜日, 2月 15th, 2010. Filed under: Book Inspiration
久しぶりに読んで、改めて沢山の気づきが得られた「毎月新聞」佐藤雅彦著 より。
その中で、非常にシンプルですが、はっとする表現がありましたので改めてご紹介。
まず、下の図を見てみてください。

右を見られませんでしたか?
しかし、実は下の文字を見ると「左を見よ」と書いてあります。
でもそれが分かった後でも、どうしても右の方に目線が生きがちになってしまうと思います。
矢印のビジュアル表現がどうしても、文字より勝ってしまっているんですね。
では、ビジュアル表現が、文字情報より勝るかと言えば、決してそうではない。
文字情報の方が、ビジュアル表現より勝るケースもある。
ここが面白いところなのですが、また下の図をみてください。

この図形、なんとなく見てしまうと、正11角形と見てしまいますが、
実は実際は、正9角形です。頂点は2つ足りていません。
このようなケースの場合は、ビジュアルを読み解くのが面倒なので、
文字情報に無意識に頼ってしまっているんですね。
・表現方法は、ケースバイケース。
・伝える目的によって、最適な表現方法は違う。
という、ごく当たり前に言われることについて、この2つの実証は、
実にシンプルに、かつ実感としてその納得を与えていると思います。
自分が、佐藤雅彦さんに圧倒的な凄さを感じることの一つは、こういった、
「ある種のカタルシスを感じるような気づきを、実証の方法で提供していく術」
についてです。
人にどう伝えれば、腹の底から感じ入ってもらえるのか?
そんなヒントが数多く眠っている良書です。

いろんなデザイン、説明、解説本とかを見る時に、
客観的に「分かりやすい」モノとして人に勧める時の基準は
「物分りの悪い僕にも理解出来るか」というのがあります。
(それって主観的じゃん!という突っ込みは受け付けません!)
んで、大抵場合落選します。
そんな最中、矢印と、11角形の例はスゴク分かりやすい!
おしゃれに、クールに説明しがちな世間ですが、直感で
「なるほど!」っていう例に出会えるのは素敵ですね。
あと時々でるカタルシスっていう単語の分かりやすい説明
ください。一行で。
kosaさん
コメントありがとう。
分かりやすく説明するって、とても難しいこと。
自分も精進が全然足りてないな、と思います。
カタルシスはさっきお話したので、もういいよね。