情報の力関係と、実証が持つ納得力 (毎月新聞)

久しぶりに読んで、改めて沢山の気づきが得られた「毎月新聞」佐藤雅彦著 より。

その中で、非常にシンプルですが、はっとする表現がありましたので改めてご紹介。

まず、下の図を見てみてください。

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右を見られませんでしたか?
しかし、実は下の文字を見ると「左を見よ」と書いてあります。

でもそれが分かった後でも、どうしても右の方に目線が生きがちになってしまうと思います。
矢印のビジュアル表現がどうしても、文字より勝ってしまっているんですね。

では、ビジュアル表現が、文字情報より勝るかと言えば、決してそうではない。
文字情報の方が、ビジュアル表現より勝るケースもある。

ここが面白いところなのですが、また下の図をみてください。

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この図形、なんとなく見てしまうと、正11角形と見てしまいますが、
実は実際は、正9角形です。頂点は2つ足りていません。

このようなケースの場合は、ビジュアルを読み解くのが面倒なので、
文字情報に無意識に頼ってしまっているんですね。



・表現方法は、ケースバイケース。
・伝える目的によって、最適な表現方法は違う。

という、ごく当たり前に言われることについて、この2つの実証は、
実にシンプルに、かつ実感としてその納得を与えていると思います。

自分が、佐藤雅彦さんに圧倒的な凄さを感じることの一つは、こういった、
「ある種のカタルシスを感じるような気づきを、実証の方法で提供していく術」
についてです。

人にどう伝えれば、腹の底から感じ入ってもらえるのか?
そんなヒントが数多く眠っている良書です。