ビルそのものをケータイ/iPhoneへの媒体とする、逆発想のビル広告 (Nビル iPhoneアプリ)

QRを大きく使った屋外広告という在り方は、多く用いられていますし、
ビルそのものをデジタルサイネージ化してしまうという在り方も存在します。

が、この事例は「ビルそのもの」をQRにしてしまう、という極端化。
そして、QRだけでなくARマーカーとしても機能する、という2重化。
という、2つの意味でとてもユニークな広告の試みだと思いました。


N Building from Alexander Reeder on Vimeo.


立川駅近くの商店街に位置するテナントビルを使った試みですが、
テナントの場合、看板などが乱立してしまい、ビルとしてのアイデンティティーが
埋没してしまう、という問題は多々あると思います。

ならばいっその事、全てをQR化してしまい、そこで情報を定期配信すれば良いのではないか。
合わせてiPhoneユーザには、さらにそのメディアに応じた使い方で、情報を出してあげたら良い。
という、ユーザが常時持っているデバイスに応じて、ビル広告の在り方を決める、という
その発想プロセスに、ユニークさを覚えました。

そこに何かを映せば良い、とうデジタルサイネージ発想ではなく、
「ここでかざせば、いつもなにか情報が得られるよ」という情報だけをここでは与える。
後は、ビルを媒体として、ユーザに読み取ってもらえばよい、という攻め方の発想。


もちろん、読み取ってもらうというユーザの関与度をどう高めて行くか?
という課題はあるかもしれませんが、
「ここでしか得られない情報がありますよ」と、
最初に大きなインパクトを持って与えることからスタートするやり方は、
今後のコンテンツ次第で、いかようにも面白さが創れるチャンスを得た事になると思います。
それこそARG的な発想で。

現に、デバイスを通して建物を眺めることで、建物の中の情報や人の動きを
見ることができる、という機能も提供されているようです。

この逆発想、とても面白いと思います。
一度訪れて体験してみたいなあ。

Via : Surf on Entropy : Nao Tokui’s blog