逆の発想のサイネージ (Hand From Above)

対峙する人の、アクションなどのインプットに対して、何かしらのフィードバックを返す。
そこにインタラクティブメディアならではの、楽しさや利便性を提供していく。
これが、デジタルサイネージのこれまでの発想の基本となる文脈だったかと思います。

が、この作品は全く発想の視点がちがう。これまでとは真逆なものです。

Hand from Above from Chris O'Shea on Vimeo.



映し出された人。この人たちに何かしてね、と呼びかけるわけでなく、
「素敵にイタズラする」ことで、ほんの少しのコミュニケーションを発生させています。

ここで素晴らしいと思うのは、単にイタズラする、やジャックする、という発想ではなく、
あくまで「素敵にイタズラする」という事。

こういうサイネージは見た事がなかったような気がします。
発想の温度が、ちょっとだけ高い。人肌な感じがするんですね。心が少し動く感覚。

そして、サイネージの最大のポイントはここだとも感じました。
よけいなお世話にも、一方的な表現の押しつけにもならない、「ちょっと」なトーン。
この微妙なトーン感覚、とても参考になると思います。