擬似連動感あるイタズラへのリアクション (Mail is dying)

Posted by kUtsunomiya | Posted in Inspiration | Posted on 26-02-2010

郵便ポストに手紙を入れようとしたら、下からシュレッダーに切り刻まれてした
郵便物が出てくる、というイタズラです。

Mail is dying


ハッピーになるイタズラでは全くないですが、
この思わず、えっ自分のは大丈夫だよね、と身構えてしまう感じと、
シュレッダーへ連動しているわけでないのに、
どうしてもそう見えてしまう/感じてしまう連動の仕方、ヒントがかなり潜んでいる気がします。


次も同じく、連動していないのに、どうしてもそうだと感じてしまうイタズラで、
ぶら下がった紐をつい引くと、ゴーンと鐘が鳴るというときのリアクション。
これは、紐を引かせるアフォーダンスが提供されている点も秀逸です。

The Rope


「たぶん嘘だよね」というギリギリの擬似連動感が、面白いリアクションを引き起こすポイントな気がします。
何に役立つかは分かりませんが、つい気になったのでPostです。

「ぶっとい企画のつくりかた」月刊インタラ塾「福田敏也プレゼンツ 出張!777塾」サマリー

Posted by kUtsunomiya | Posted in Inspiration | Posted on 25-02-2010

昨日行われた、“インタラ塾” での福田敏也さんの講演。
立ち見で満員になるほどの、素晴らしい内容でした。

「触れた作品には、自分の中で、必ず落とし前を付けるようにする」
と、福田さんが言われていたことに従って、自分の頭を整理したかったのと、
とは言えど平日の早い時間ですので、行けなかった方は多くいらっしゃると思います。
自分も前回行く事ができず、悔しい思いをしたので、少々まとめてみることにしました。

少々解釈を加えているので長い点と、完全に網羅しているわけでない点にご容赦いただきつつ、
以下、お役に立てればうれしいです。


——「ぶっとい企画のつくりかた」月刊インタラ塾「福田敏也プレゼンツ 出張!777塾」——


・良い仕事を見て、落とし前を付けることが、脳を鍛えるトレーニングになる

アスリートたちが、毎日トレーニングを重ねているように、
企画をする人間も、企画脳を毎日トレーニングする事を意識することが当然であり、
良い企画を出すために、必ず必要となってくるのではないでしょうか。
それをもっと自分たちは意識しなければならない、と福田さんは言われます。

では、どんなトレーニングが必要とされるのでしょう?

それには、「良い仕事/評価されている仕事」を沢山見る事が一つあります。
そして、ただ見るだけでなく「なぜ、それが世の中から良い、とされているのか?」を
自分の中で考え、落とし前を付けることが一つのトレーニングになるでしょう。

それが、同時に「自分が出来ていない事/足らない事」を知っていく事にもなってくるはずです。

そういった話が、前回の「企画脳を鍛える」でのおさらいとして改めての話でした。


・「ぶっとい企画」の共通点は、ドセンターな商品の価値から逃げないこと

まず、ぶっとい企画(強く、広く伝わっていく企画)を考えるにあたって、2つのTVCMを。

日清カップヌードル “Hungry?”


サッポロ黒ラベル “卓球編”


この2つのCMにおける共通点、それは、

・おなかが空いたら、カップヌードル。

・お風呂上がりには、サッポロビール。

という、「ドセンターな商品の価値」です。


・おなかが空いても、カンタンに食べられるのがカップヌードル
・お風呂上がりにおいしいのはビール

という、ある種当たり前すぎるほどの、商品が提供しているコアな価値。
ここから逃げず、ドセンターで勝負することが、ぶっとい企画に必ずある共通点です。



・「何を言うか」は「土台」、その土台がぶっとければ「どう言うか」で高くジャンプできる

広告は、「何を言うか?」「どう言うか?」の2つの構造から出来ています。

そのうちの「何を言うか?」の「何」をぶっとくする。これが土台となります。
つまり先ほどの、「ドセンターな商品やブランドのコアな価値」。ここをぶっとく、広くする。


この土台がなければ「どう言うか?」で高く飛べない。
そして、この土台さえしっかりしていれば、表現がブッ飛んでいても、きちんと伝わる。
なぜなら、言ってる事が、ドセンターな商品の価値だから。


先ほどのカップヌードルで言えば、「おなかが空いたら、カップヌードル。」が土台。
これがぶっといから、「究極の空腹シンボルとして、原始人の腹ぺこ生活」という
ブッ飛んだ表現でも、きちんと伝わっている。

そして、サッポロビールで言えば、「お風呂上がりにおいしいのはビール」が土台。
これがしっかりしているから、「温泉卓球をスーパーハイスピードで撮影する」という表現手法で、
さらに伝わるものになっている。


1) 「何を言うか?」の土台が商品のドセンターな価値を伝えていれば、企画は太くなる。

2) 土台がぶっとければ、「どう言うか?」で思い切りジャンプが出来る。

3) そして、「何を言うか?」の「何」が商品のドセンターな価値を伝えていれば、
 表現がブッ飛んでいても、広告主は安心して任せてくれる。



この福田さんの話は、特に自分のようなWeb系の人間がよくやってしまう、「どう言うか?」から
走りがちなことへの、重要な「思考の順序」であり「優先すべきこと」を示していると思います。


そして、この土台から見つめていく順序がしっかりしていれば、
例えば「このぶっ飛んだ表現の企画を、どう通してもらうか?」というような事で悩む事など、
初めから出てきようがない、ということもとてもよく分かります。

後は、最初の脳を鍛えるトレーニングについて。
この「ドセンターな価値を見つけること」と、「それがどうジャンプしているかを見つけること」
の視点で、事例を考察していく癖も、恐らくコツになるのだとも思います。


・「ジャンプ」のコツは、人間の驚きやワクワクに素直に向き合うこと

「どう言うか?」でジャンプするときに必要なのは、難しく考えないこと。
コツは、「人間の驚きや、ワクワクに素直に向き合うこと」。


ところで、福田さんは、ブラウザのブックマークツールバーの目立つ所に、
あえて「ドラえもん」の道具一覧のwikipediaをブックマークを置いているそうです。

その理由は
「ドラえもんの、こんなことできたらいいな、には、人が持っている本質的な欲望があるから」

・難しく考えないために
・人間の本質に立ち返って考えるために
・人間がエモーショナルに感じるポイントは、シンプルなところにあるために


ドラえもんへ立ち返るそうです。
そして、確かに見てみるとよく分かりますが、ドラえもんの道具一覧はヒントの宝庫です。面白い。
ということで、自分も早速まねをしていたりします。


この後は、ルパンの事例の話をいただき、とても面白い内容でしたが、
まとめは一旦ここで終わりにします。
(※内容を知りたい方は、こちらで詳しくレポートされていますのでご覧ください)


1) 「何を言うか」の「土台」を、先ずぶっとくする。
2) その土台がぶっとければ「どう言うか」で高くジャンプしてもブレない。
3) 「どう言うか」は、人の驚きや、ワクワクに素直に向き合って考える。


この3つが、自分が持ち帰るべき/またここで伝えるべきと感じた、最も大事なテーマだと思っています。

最後に、福田さんが
「コピーをたくさん読むと、ドセンターの商品価値がよく見え、学べる」
という事を言われておりました。

これも企画脳を鍛えるためのトレーニングの一つだと思いますし、
特に、これはピクルス田中さんも言われておりましたが、
Webの仕事の場合、コピーライターが必ず立っているとは限らないため、
「商品の価値を一行で表す」プロセスの重要性を、改めて感じたことでもありました。


こういった貴重な話が聞ける機会を提供頂いた、インタラ塾のみなさま、
どうもありがとう御座いました。とても刺激となりました。

そして最後に、割愛してもかなり長くなってしまいましたが、サマリーをわざわざ読んで頂いた方々、
読みにくい点多々あったかと思いますが、どうもありがとうございました。



ちなみに、今年の777塾は5月頃に、募集要項が公開される予定だそうです。
去年は「30歳以上」は不可でしたが、今年は職種も含め制限なしだそうで、これは大変嬉しいニュース。
ということで、自分も募集が公開されたらエントリーしようと思っています。

Google Mapsでカーチェイス (Satellite Car Chase)

Posted by kUtsunomiya | Posted in Inspiration, PV | Posted on 23-02-2010

これは面白いアイデアの切り口です。
Google Mapsを使った、カーチェイスのアニメーション映像。

Satellite Car Chase from Honest Directors on Vimeo.


そのツールが持っている特徴を活かして、「遊ぶ」。

アイデアは「生み出す」というよりも、「探す」という行為に近い、と改めて思う
事例だと思います。

シモンボリバル・ユース・オーケストラの素晴らしきアンコール!

Posted by kUtsunomiya | Posted in Inspiration | Posted on 23-02-2010

とにかく、まずは音量を大にして、観て頂きたいです。
これがクラシックのコンサートとは到底思えない、素晴らしいステージ!



音楽を楽しんでいるさま、
国もジャンルも超えて、音楽が自分の心へと伝わってくるさま、
すべてにおいて、心に残り、それまでの印象が大きく変わり、人に伝えたくなる、
素晴らしく高いコミュニケーションが、ここにはあると思います。

是非、自分もその場で体感したいと強く思う、震えるほど感動的なステージです。

素晴らしい!

1. Mambo from ” Westside Story ” (R. Bernstein)
2. Danza Final (Malambo) from ” Estancia “(A. Ginastera)

指揮:グスタヴォ・ドゥダメル 

Jonas Odellの箱庭的コラージュ世界 (The Hours: Ali in the Jungle)

Posted by kUtsunomiya | Posted in Inspiration, PV | Posted on 23-02-2010

The HoursのPVは大抵好きなのですが、”Ali in the Jungle” のPVをたまたま観ていたら、
ついハマりました。
舞台という枠/装置の中で、コラージュの世界が箱庭のごとく繰り広げられる様は、
大変に幻想/ゴシック心をくすぐります。

The Hours “Ali In The Jungle”


監督が気になって調べてみたところ、Jonas Odell(ジョナス・オデル)という、
スウェーデンの映像作家のようです。
属するFilmTechnarnaのサイトでは、これまでの作品群を観る事ができるのですが、面白い作品がとても多い。

下の作品なども、シュールレアリズムの影響が感じられながら、いい具合に壊れていてとても好みです。

Mad Action “Smile”



AUDIOBULLYS “SHOT YOU DOWN”

IDEOの発想法をiPhoneへ (IDEO Method Card iPhone Application)

Posted by kUtsunomiya | Posted in Inspiration, iPhone | Posted on 23-02-2010

2003年に作られた、IDEOのMethod Card。

自分も持っていますが、写真のセレクトといい、そのプロセスのシンプルなまとめといい、
まさにアイデアを生むための、素敵なメソッドカードです。

これが、嬉しいことにようやくフルパッケージで、iPhoneアプリでリリースされました。

ideo01

ideo02

並べて観ているだけでも、かなり感動です。

カードは、ブランド欲&所有欲を刺激するので、
今は、自分が欲に負けた感と、一方で手に入れた満足感とが、いい具合にバランスを保っています。

そういった意味でも、カード化は巧いブランディング手段だなと思います。
(今は、満足感の方が若干上)


Method Card iPhone app (※クリックするとiTunesが立ち上がります)

Via : IDEO

Johnny Kellyの映像世界と幼年期記憶

Posted by kUtsunomiya | Posted in Inspiration, PV | Posted on 21-02-2010

去年から、とくに個人的に好きだなあと思っている映像の一つが、
2Dのアニメーションと、アナログな何かの手法を組み合わせたもの。

その中で、群を抜いて気になっているのが、Johnny Kellyの作品。
なかでも2Dのアニメーションとペーパークラフトのストップモーションを組み合わせた表現が好きです。

“The Seed” Dir: Johnny Kelly

The Seed from Johnny Kelly on Vimeo.



IOC “Olympic Spirit” Dir: Johnny Kelly

IOC “Olympic Spirit” from Johnny Kelly on Vimeo.



ぼおーと見ながらも思うのは、
ちょうど絵本のように映像世界が広がって行くさまが、
自分の幼年期体験を思い出させて、自分は惹かれているのだろうな、ということ。

幼年期の記憶や好きだった事って、頭というより身体に訴えかけてくるだけに、
理由なしに「なんとなく好き」という感情が芽生えやすい気がしています。

「普通の人に楽しんでもらえるもの」を提供するために、「幼年期の記憶」から探ってみる。

フラットに、フラットに。

「のびのびBOY」の背景にある、愛情やルールへの考え方

Posted by kUtsunomiya | Posted in Inspiration, Web Site, iPhone | Posted on 18-02-2010

バンダイナムコゲームスから先日発売された、iPhoneアプリ『のびのびBOY』。
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一言で説明するのがとても難しいアプリなのですが、
そのかわいい世界観や、「BOY」をのびのびさせるという一見意味不明な遊び方、
また、遊びそのものをあらかじめルールとして与えられるのではなく、自分たちで探索していく感
などがとても共感でき、楽しくて大好きなアプリです。

今回はこのアプリそのものの紹介というより、
なぜこの一見意味不明なアプリが、自分を惹き付けるんだろう?ということについて。

まず面白かったのが、発売前にキャラクターたちによる「アプリの製品会議」と題した映像群を、
全12回にもわたって事前公開していった点でした。

のびのびBOYの製品会議 その1/12【NOBY NOBY BOY】


のびのびBOYの製品会議 その12/12【NOBY NOBY BOY】


映像そのものもアナログ感満載でとてもかわいく、楽しくなってくるものなのですが、
この映像を見ながら、
「のびのびBOY」を手掛ける高橋慶太プロデューサー自らが撮影している、という点含めて
はっとするものがとてもありました。
ゲームに対する手間や愛情が感じられるこういった温度感は、今自分に最も欠けている、
または世の中としても欠けていることなのではないだろうか、と。



また、「のびのびBOY」のWebサイトも、そのゆるさ加減が大変秀逸なものとなっています。

noby-noby-boy


アプリそのものもそうですし、これら映像やサイトをとってみてもそうなのですが、
・程よいゆるさ、一見訳の分からなさを持った世界観
・どう遊べば良いんだろう?というある種の突き放し感
・自分たちが作り上げたゲームそのものへの愛着さ

こういったアナログな感覚へ、むしろとても「今」な印象を持ちました。

この自分の持った印象に、バンダイナムコゲームスの高橋慶太氏のインタビューで
分かりやすくも、とても共感の出来る回答を提示されていましたので、少々ご紹介します。

ここ4〜5年で、世界はどんどん窮屈になって行ってると思います。
ゲームの世界ではなく、現実世界のことです。
うまく説明できないんですけど、いま世界を覆っている不況とは関係なく、違う点で窮屈になっていると思います。
完全な思い込みかも知れないけど、何か得体の知れないものに縛られているというか、システムに捕らわれすぎているというか、そういう感覚が僕にはあります。

”のびのび”っていう言葉は日本でふつうに使われる言葉なんですけど、”気持ちや気分が開放的になったり、くつろいだりする様”という意味があります。
大げさ過ぎる話ですけど、『のびのびBOY』はこの窮屈な世界に対しての自分なりの抵抗であり、それがこのゲームを作った理由だったりします。

僕たちがビデオゲームを愛しているのなら、もっともっと多く考えて、もっともっと多く感じ、もっともっと多く観察し、もっともっと楽しみながらゲームを作っていかなきゃいけないんじゃないかって思います。
ビデオゲームには完成形なんてなくて、ずっとずっと発展途上なものなのに、僕たちが「ゲームとはこういうものだ」という思い込みで作ってるんじゃないんでしょうか。

ゲームを作るルールに甘えているんじゃないかって。
過去や経験に甘えているんじゃないかって。


iPhone版『のびのびBOY』!? バンダイナムコゲームス、高橋慶太氏によるセッション – ファミ通.com


ゆるーい世界を楽しみながらも、それを通じて多くの事が感じられる/考えられるアプリなのではないかと思いますし、そういった作品が実は求められているからこそ、自分も感じるものがあったのではないか?という気がしています。


iPhoneアプリ『のびのびBOY』(リンククリックでiTunesが立ち上がります)

「人」こそが「最大のメディア」になり「ブランド」を創る (ザッポスの奇跡)

Posted by kUtsunomiya | Posted in Book, Inspiration, Marketing, Strategy | Posted on 17-02-2010

ザッポスの奇跡

ようやく読みましたが、読みながらはっと目が覚める、そして熱くなってくる、素晴らしい本です。

ザッポスとは、靴を販売するアメリカのネット通販企業。
昨年アマゾンが買収した企業でもあるのですが、
「最高の顧客サービスで知られる企業になる」というビジョンを掲げたこの企業の取り組みについて、
丁寧に、分かりやすく紹介されています。

多くの人にオススメしたいと思う、あまりに感動した本なので、少々長いですが整理をしてみます。



・従来とは全く異なる、コールセンターへの考え方

ザッポスが、まず他社と違うところは、コールセンターへの考え方について。

一般的にコールセンターでは、1件あたりの処理時間が、生産性を測る指標として使われています。
なぜなら、サービスは通常「コスト」として捉えられる、ためです。

が、ザッポスは、そうは考えない。
顧客を満足させるためだったら、ひとつのコールに何時間費やそうとも、とがめられることはない。
実際、創業以来今までの最長記録は、4時間だそうです。


そしてさらに凄いのが、顧客の欲しい商品の在庫がなかった場合の対応の仕方。

そういった場合には、他社のサイトを必ず最低3つはチェックして
その靴を入手できるところがないかどうか調べるよう、「教育」されているというのです。


「今、この商品を売るんだ!」ということでなく、
「顧客を満足させるために、『普通』を超えるサービスを提供できたかどうか?」
それが、ザッポスにおいて最大の指標となっている
という点。

ここまでな顧客サービスの徹底さは、エンターテイメントやホスピタリティ業界以外では
まず見られないことなのではないでしょうか。

24時間稼動するコールセンターと物流センター。
そして、時間も販売機会も顧みない、徹底的な顧客サービス。
そのコストを考えれば、なんでここまでしようとするのだろう?
これらを無くせば、もっと利益が上げられるだろうに。
そう考えてもおかしくないと思います。

その理由と取り組みこそが、自分が最も感動した、ザッポスの奇跡です。



・「顧客サービスをないがしろにする余裕は、僕たちにはない」

ザッポスが他の「ネット通販会社」と大きく異なるのは、
「コールセンターの存在そのもの」を全面に押し出していることです。

アマゾンを始め、従来的な「ネット通販会社」は、コールセンターの電話番号を
わざと見つけにくくしているところが多くあると思います。
極力、直接の問い合わせは避け、コールセンターを稼働させるコストを削減していく考え方です。
が、ザッポスではどのページにも、ヘッダへフリーダイヤル番号が大きく表示されています。

それについて、こんな話が出てきます。

「ザッポスでは、心からお客さんと話したいと思っている。その表れです。」

「5分、10分というまとまった時間を、顧客が、何も邪魔されずに私たちの言うことに
神経を集中して耳を傾けてくれる、そんなチャンスが他にありますか?」

「普通の会社ならTV広告やマスメディア広告に大枚をはたくところを、
ザッポスではその道を選ばず、代わりに顧客サービスに投資しているのです」

「ザッポスの成長の糧は、リピート顧客であり、口コミなのです」

「まずサービスを中核とした企業文化を築いて、育むこと。そうすれば成果は後からついてきます」


これが、これまでの疑問の全ての回答となっているかと思います。

つまり、ザッポスでは、サービスを「コスト」として全く捉えてなく、
コールセンターの電話対応は、「またとないブランディング機会」と捉えているのです。


サービスとは「ブランドを築くため」「顧客ロイヤルティを築くため」の『投資』。

いい体験をした顧客は、必ずまた戻ってくる。
そして、友人や家族に、その体験について話す。
顧客の心を揺り動かすサービスは、あくまで「人と人」のつながりから生まれる、ということへの強い信念。


だから、
「顧客サービスをないがしろにする余裕は、僕たちにはない」
と話すのでしょう。



・「人」が「メディア」になる

なぜ、このような発想が生まれるのでしょうか?
それは、「人と人のつながり」こそがすべて、という考え方が頂点にあるからだと思います。

それが顕著に表れているのが、顧客だけでなく、社内の社員も顧客と見なす「社内顧客」の考え方。
これは、ディズニーやリッツ・カールトンでも同様な考え方がなされていますが、
カルチャーこそが、ブランドであり、社員一人一人が「ブランドの伝道者」という考え方です。

・「顧客」に対しては、「口コミ」の働きかけ
・「社員」に対しては、「ブランディング」の働きかけ


つまり、顧客であり、社員である「人」こそがメディアとなる、ということです。


顧客を驚嘆させるサービスの提供。
社員へのハピネスを追求する経営の徹底。
それらはいずれも多大なリソースを要するかもしれません。

しかし、広告によって「つくられた」ブランドと、実体とに、もしギャップがある場合、
簡単に伝播するようになった今のネット時代においては、そこにかけたコストの多くは
簡単に吹き消されてしまうこともままあります。

であるのならば、顧客と企業とが出逢う「人」こそ、最大のメディアであり、
力を注ぐべきであり、企業と顧客のふれあいこそ「ブランディング」なのではないか?ということに
帰結しても全くおかしいことではありません。


ちなみにザッポスでも、ソーシャルメディア、特にTwitterは多く活用されています。
が、それは「顧客といつもつながっていたい」というシンプルそのものな理由によるもの。
これも、コールセンターへの考え方を知れば、とても頷けることだと思います。
また、そこで取り組まれている対話の内容についても。


「いつもつながっている」時代に、顧客が求めているのは、人間の顔をした企業である。
誰でも、人は人から買うのだ。



かなり長文となってしまいましたが、読みながら何度も目や胸が熱くなりました。

ザッポスのような組織を作ることが、容易でないことは重々承知です。
しかしながら、だから自分だってやるんじゃないか、と勇気を与えてくれることも
こうした素晴らしい企業がそこにあるからこそ始まることだと思います。

もしまだ読まれていない方は、是非とも。
もっと早く読むべきだったと思う素晴らしい本です。

Charlotte Gainsbourg feat. Beck “Heaven Can Wait”

Posted by kUtsunomiya | Posted in Inspiration, PV | Posted on 16-02-2010

ここ2週間ほど毎日聴いているというのに、どうしても頭の中でシャルロットが
歌い続けてやまない為、諦めてこちらへ安置することにしました。

Charlotte Gainsbourg feat. Beck – Heaven Can Wait

Charlotte Gainsbourg “Heaven Can Wait” from Beck Hansen on Vimeo.


監督は、これまでにもいくつか挙げたことのあるキース・スコフィールド。

映像も、シャルロットも、たまらなくかわいい。困る。